預金分には利息がかからない東京スター銀行
東京スター銀行の預金連動型「スターワン住宅ローン」は販売開始から20年以上が経過し、累計約3万8000人の人が利用している。

最大の特徴は、東京スター銀行に預金があれば、住宅ローン利用額のうち、預金分については金利がかからないという点。
例えば、5000万円の借入額だと、2025年3月の東京スター銀行の変動金利型の金利は年1.15%からだから、35年元利均等・ボーナス返済なしの毎月返済額は14万4665円になる。
しかし、東京スター銀行に1000万円の預金があれば、利息がかかるのは5000万円-1000万円の4000万円になり、毎月返済額は11万5732円に減少する。預金が2000万円あれば、利息がかかるのは3000万円で、返済額は8万6799円に減少する。金利は少し高めだが、預金がある人にとってはメリットとなる。
手元の預金のほとんどをマイホーム購入の自己資金として出してしまうのに比べると、手元に現金資産を残しておけるので、何かと安心感がある。多額の現金が必要になることが多い個人事業者などは、特にメリットが大きいのではないだろうか。
返済負担額が少なくなるので、その分預金が増えてくれば、やがて預金が住宅ローン残高より多くなることも考えられる。そうなると住宅ローン金利は実質ゼロになる。預金を増やしていけば利息がかかる残高が減っていくので、長い目でみれば金利上昇リスクに備えることにもなる。