
激しい毀誉褒貶と文春砲
日本政治、「再生の道」は可能か。
石丸伸二前安芸高田市長が今年の東京都議会議員選挙に向けて立ち上げた「地域政党」「再生の道」。石丸氏ともども激しい毀誉褒貶に晒されている。
批判者曰く、「政策がない」「寄合所帯で、都議選後のビジョンがみえない」「やりたいことがわからない」。さらにこのような特徴をもつ集団を「政党と呼べるのか」という批判もなされている。
そこになんと「文春砲」が2週にわたって直撃した。
眼下の「再生の道」の現状をどのように捉えるべきだろうか。
筆者の初見の分析については、すでに本欄で記したとおりである。
◎石丸伸二氏「再生の道」設立会見を識者が分析、選挙の常識にとらわれない「転職・就職活動」スタイルは功を奏すか? 【西田亮介の週刊時評】| JBpress (ジェイビープレス)
本稿では、主にその後の展開と、週刊誌報道を受けて予想される事態について検討してみたい。なお「再生の道」の仕組みに関する基本認識は拙稿から現時点では大きく変化していない。
ただし、原稿を書いてから、筆者と石丸氏の関係に変化が生じた。幻冬舎の箕輪厚介さんのお声がけで3月末までに共著を刊行することになったのである。これまではリハック等での共演が関係の中心だったが、利益関係が生じることになったので、改めて明示しておきたい。
他方で、筆者は石丸氏のブレーンでもないし、再生の道にも、その構想にも関係していない。この間、幾度かどのように構想したのか尋ねる機会を得たが、基本的に独力とのことだ。