「伝わる声」の特徴

「伝わる声」の特徴の一つは、「心も体もリラックスしたときに出る、響く声」です。「伝わる声」には、不自然さや力みといったクセがなく、相手にストレスを与えません。そのため、相手があなたの話に集中でき、話をよく理解できます。

 たとえば、初対面の人と話すとき、人前でプレゼンするとき、面接前やその本番中など、どうでしたか?

「うまく話せるかな」
「みんなに聞こえるように大きな声を出さなくては」
「覚えた言葉が飛んじゃったらどうしよう」
「相手が退屈そう。私の話がつまらないからだ……」

 話し方に自信がない人ほど本番が近づくにつれて緊張が増し、息が浅くなり、肩が上がり、体がこわばってしまうことがあります。

 そうして、その状態で発した第一声は、おそらく緊張した小さな声だったり、かすれ声だったりしたのではないでしょうか。

 心身ともにリラックスしていなければ、息も浅くなり、「伝わる声」は決して出てこないのです。

墨屋 那津子(すみや・なつこ)
アナウンサー(元NHK)/キャリアカウンセラー
 石川県生まれ。NHK『おはよう日本』『ニュースウォッチ9』ニュースリーダー、NHK Eテレ『100分de名著』語り手などで活躍。国際結婚後、3人の子供を育てながら、食・美容・医療に関する3社の代表として会社経営にも従事。
 30年以上にわたる幅広い経験を通じて培った「声のキャリア」と「声の原則」を基盤に、声の出し方を変えることで誰でも瞬時に「伝わる話し方」を実現する「スミヤメソッド」を確立。「自分本来の声」を最大限に引き出し、声の力で多くの人の課題解決に貢献。人生を好転させるサポートをしている。
 即効性が特徴で、「同じ話をしても印象が変わる」「滑舌が劇的に改善」「話し方に説得力がついた」と評判を呼び、口コミだけで2000人以上が受講。また、 講師やキャリアカウンセラーとしても活躍し、カナダ・トロント大学での講座を担当するなど、その活動の幅をさらに広げている。
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