キャリアを重ねても、老害にならずメンターとなるにはどうすればいいのだろうか(写真:PeopleImages.com - Yuri A/shutterstock.jpg)キャリアを重ねても、老害にならずメンターとなるにはどうすればいいのだろうか(写真:PeopleImages.com - Yuri A/shutterstock.jpg)

 キャリアを重ねた人の言動が時に「老害」とされることがある。一方で、「老害」の対義語とも言われる「メンター」(仕事、キャリア、ライフプランなどについて助言などをしてくれる、信頼のおける相談相手)として、指針とされるような人もいる。

 カリスマ社長や政治家、教育者など、尊敬されるべき実績や経歴がある人ほど、本人も周囲も気づかないうちに「ハードな老害」に転じるもの。老害とは何か、そしてメンターとは何か。『メンターになる人、老害になる人。』をひも解きながら見ていく【4回目】。(前田 康二郎:流創株式会社代表取締役)

※前田康二郎著『メンターになる人、老害になる人。』(クロスメディア・パブリッシング)あから抜粋、一部編集した。

【1回目】年をとってもメンターとして頼られる人、老害として避けられる人は何が違う?
【2回目】レビューサイトで5点をつける人と1点をつける人は何が違うのか、文体からわかる老害度自分の“つい”を抑えられない人
【3回目】あなたの職場にもいる?よかれと思って批判しまくる老害おじさんはなぜ生み出されるのか

老害と言われやすい話し方の「くせ」

 然るべき地位にある人が、特定の属性の人達を侮蔑するような発言をし、非難されたり炎上したりするケースが後を絶ちません。「炎上するに決まっていることをどうしてわざわざ言うのだろう」と周囲は思うのですが、それは炎上しやすい型(フォーマット)で話をしたがってしまうことも一因です。

 典型的な例として、以下の要素が挙げられます。

【図表】炎上確実な話し方のフォーマット
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 この二つを組み合わせた発言で炎上をしているケースが多く見られます。「差別的な意味で言うつもりはなかった」と後からいくら弁明をされても、一度聞いてしまった言葉は仮に赦すことはできても忘れることはできません。

 炎上リスクや老害認定をされやすい話し方を理解し、それらを避けた話し方で老害認定も避け、メンターであり続けましょう。