「無言の老害」の代表格
「無言の老害」の代表格が「部下からの意見や提案の無視や聞き流し」です。
会社や組織の将来への危機意識を持った若手社員や管理職などが経営陣に対して、将来に向けての社内改善の提案をすると、それらを全て「自らへの批判、否定」と捉えてしまう人がいます。
そのため、「経営をわかっていない」「意見や提案をしようなんて20年早い」など、意見や提案の内容を精査した上で具体的な理由で否定するのではなく、抽象的な理由で否定してしまいます。
さらにエスカレートすると、「そもそも私に意見をしようなんて、どういう教育をしているんだ」と提案者の上司が社長から怒られることもあります。
提案をした側は、否定された理由が具体的であれば再度その指摘された点を修正して再提案する気にもなります。しかし、抽象的な理由で否定された場合は、「結局、この会社は何を言っても変わらないんだ、老害会社だ」と失望し、転職していってしまいます。
そして意見も提案もしない社員だけが社内に残っていきます。会社に意見や提案をするということは、少なくともその人達は「職場に愛着がある」ということです。
経営陣は「会社のために意見や提案をしてくれてありがとう」といったん意見や提案を受け取り、検討しましょう。それがやはり受け入れられない内容であれば、なぜ今回は受け入れられないかを具体的に提示して相手にも理解してもらい、むしろそれらをコミュニケーションツールとして活用し、より関係性を深めたほうが双方にとって良いと思います。