パワハラ・セクハラなどには注意

 先輩や上司にとっては、ゆっくりと話したいという気持ちで個室に呼ぶのかもしれませんが、呼ばれる方はプレッシャーを強く感じるケースがあるからです(私もそのタイプです)。

 もちろん、個室に呼ぶべき内容もあります。例えば、注意や指導は、周囲の人がいない個室の方がいいです。周囲の人に自分が注意されたり指導されたりする姿を見られたい人はいません。晒し者にしないための配慮として、個室に呼ぶのは大切なことです。

 ただし個室に呼ぶ場合、パワハラ・セクハラなどの疑いが持たれないように注意しなければなりません。よく知られていることですが、個室のドアは開けておくことです。私も経験がありますが、自分が入ったあとに、校長室のドアを閉めるように指示されたり、校長先生自身がドアを閉めたりすると、ドキッとします。

 今回は、「職場で、仕事のことで後輩や部下を個室に呼ぶ際の言葉がけ」について考えてみました。ほんの小さな違いで、相手に余計な不安を感じさせてしまう場合があります。私も注意していきたいと思います。

筆者の近著『教師のしくじり大全 これまでの失敗とその改善策』(フォーラム・A)