年度計画の具体例
例えば、夫婦間で以下のような年度目標を設定したとします。
相手のバランスシートを改善するための行動
●自分が家事(具体的に)を今よりも週に1日多く担当する。
●パートナーのキャリアアップを支援するため、資格取得の学習時間を確保できるよう協力する。
相手のやりたいことをサポートする行動
●相手の趣味に必要な時間を確保するため、子供の送り迎えを週1回代わる。
●旅行の計画を立てて、パートナーがリフレッシュできる機会を提供する。
これらを年度単位で計画に組み込み、定期的に進捗を確認するレビュー会議を設けます。
定期的なレビューの重要性
計画を立てても、夫婦間でのコミュニケーション不足や関係の近さゆえの問題で、レビューが後回しになりがちです。
例えば、仕事が忙しい時期に夫婦の一方が疲れ切っており、話し合いどころではなくなってしまう場合があります。
また、育児や家事に追われる日々の中で、レビューの日を迎えても "今はそれどころじゃない" と感じて先送りしてしまうことも多いでしょう。
さらに、感情的なすれ違いがある場合には、レビューが険悪な雰囲気を招くのではないかと不安になり、無意識に避けてしまうこともあります。
以下のポイントを押さえることで、計画の実行率を高めることができます。
1. レビューの頻度を決める
●毎月1回、もしくは3か月に1度は定期的なレビューを実施します。
●日程はあらかじめ決めておきます。変更の必要が生じた時は、その時点で速やかに代替日程を設定します。
2. 第三者の立ち会いを検討する
●カウンセラーやファシリテーターなど、第三者に立ち会ってもらうことで安全に話し合える環境を作ります。
●第三者が介在することで、互いの気分でキャンセルがしにくくなる効果も期待できます。
3. レビュー内容を具体化する
●設定した年度目標に対する進捗状況を確認します。
●目標に対する課題や改善点を共有し、次のアクションを明確にします。
●期中で新たに発生した資産や負債を書き留めておき、後にバランスシートに反映させます。