本日のテーマは、脳科学と言いますか、遺伝学と言いますか、どうしても乗り越えることができない男女の身体的違いについてです。結婚がうまくいかない理由は、男女の性格的違いが理解できないからです。
離婚の原因第1位は「性格の不一致」
タイトルは、男女の恋愛の難しさを説いたジョン・グレーの『男は火星人 女は金星人』という本のタイトルから命名しました。当然、妻は金星人ではないし、夫も火星人ではありません。比喩的な表現。男女の意志決定のプロセスは異なるというものです。
日本人の離婚原因の最大のものは「性格の不一致」です。でも、読み終わった後にこの言葉の空虚さにお気づきになるはずです。なぜなら、男女の性格は一致することの方が難しいのですから。
読者の皆さんに、1つ質問をします。特に、既婚者の皆さんに。男バージョンと女バージョンがあります。
その1~男バージョン
長年連れ添った奥さんが、うっかり机の角に足をぶつけてたいへん痛がったとします。しょっちゅうあることですね。奥さんが「足、ぶつけちゃった。痛い」と言った状況です。
さて、旦那さんのあなたはいったい何と普段言っているのでしょうか? 次の反応の5つのうち、どんな反応をしているか答えてください。
1.「大丈夫? 湿布してあげるね」
2.「かわいそう。痛いの痛いの飛んでけ~」
3.「足冷やすといいよ。湿布したら」
4.「今晩のめし、作れるか?」
5.「ばかだな、ぼけーっとしているからだろ」
その2~女バージョン
今度は、ご主人が足をぶつけたバージョンです。ご主人が「足、ぶつけた。痛ててて」と言ったとき、奥さんであるあなたは、どのような反応をしていますか? 次の中から普段している反応を答えてください。
1.「あら、たいへん。手当てしなくっちゃ」
2.「大丈夫? かわいそうに」
3.「足冷やすんだったら、湿布薬、引き出しの中に入っているよ」
4.「よそ見してるから、そうなるのよ」
5.「ほらみな、普段の行いが悪いから、バチがあたったのよ」
男女両方のバージョンのうち、一番最初が最も恋愛感情のこもったセリフで、最後の5番目になると離婚同然の状態と言えるかもしれません。