さて、今週から、結婚への解決策です。解決策はそれほど多くありません、残念ながら・・・。

 現在、全結婚70万組の約3分の1、25万組が離婚していますし、さらに同数以上の既婚者が現状の結婚生活に不満を抱いていると考えられることは第3部で述べた通りですので、離婚数や結婚への不満の多さに鑑みると、結婚生活を劇的に良い方向に変える魔法のような万能薬はないです。

 もし普遍的な解決策を見つけ出したら、ノーベル平和賞ものですね。

 ただ、こう考えたら愛情をすり減らすことはないだろう、こう考えることができたら離婚は減るだろうという考え方というものは存在します。どのように考えれば結婚生活は長持ちするのかという理論的な処方箋です。

 大きく分けて全部で5つありますが、今回はその1番目。「幸せな結婚」の意味から、論理的に入って解説します。

 「幸せな結婚」とは、

結婚に対して過度の期待をしない(期待値を下げる)
自分を過小評価するか、相手を過大評価すること、またはその両方

 という2点を実行するということなのですが、心理的仕組みを学ぶと、幸せな結婚を継続する方法が見えてきます。

「幸せな結婚」とは何か?

 まずは、「幸福」とは何か?を理論的に知っていただきたいと思います。幸福感はいつ現れて、いつ消えるのか。そう、必ず消えるのです。

 「幸せな結婚」とは、「幸福感」を「結婚」という場面で感じることです。「幸福」と「結婚」のメカニズムを知っておかなければ「幸せな結婚」にはなれません。