クオリアがぬいぐるみで表現したかったこと

「サメのぬいぐるみ」が市場に登場すると、その愛らしいデザインとふわふわの触感が消費者の心を掴み、予想を超える売れ行きを記録した。この成功を皮切りに、クオリアは次々と新しいぬいぐるみ商品を展開していく。

「野鳥が生まれるたまごのぬいぐるみ」や「ふわふわぬいぐるみ~海のいきもの~」など、生き物をテーマにした商品はどれも独自の魅力を持ち、消費者の支持を集めた。

 クオリアのぬいぐるみは、他のぬいぐるみと比較して大きな特長がある。

 小川氏は「圧倒的に品質が高く、コスト度外視で無駄に大きい。お客さまがカプセルを開けた瞬間、飛び出てくるような驚きと喜びを提供したかった」と述べている。

物販向けと言われたぬいぐるみをガチャガチャにしたクオリアの小川勇矢氏「売れない」と言われたぬいぐるみをガチャガチャにしたクオリアの小川勇矢氏

 この成功をさらに強固なものにするため、2023年には、ぬいぐるみの中でも特に人気のあった、笑顔がトレードマークのぬいぐるみブランドを「にっこりーノ」というブランド名で統一した。ブランドとしての一体感を持たせるため、ロゴも統一している。