結婚、出産、離婚、子どもの受験、親の介護…。人生100年時代に直面する様々なライフイベントを乗り越えていくために必要なのが「お金」です。ただ、日々の生活に追われていると、いざという時のための「マネープラン」を考えていないケースがほとんどではないでしょうか。Money&You取締役でファイナンシャルプランナーの高山一恵氏のもとに寄せられた相談事例を通じてマネープランを考えていく連載「人生100年のマネー相談」。今回は、40代男性会社員E男さんの旧NISAの失敗例についてお話しします。(JBpress)
(高山 一恵:Money&You取締役、ファイナンシャルプランナー)
(注:相談者のプライバシーに配慮して、事実関係の一部を変更しています。あらかじめご了承ください)
1年間の投資の成果が出る年末には、1年間の投資成果を振り返りつつ、新たな年に向けて投資計画やマネープランを考えたいという方が相談にいらっしゃるケースは少なくありません。
E男さんもそんな一人。E男さんは、過去に旧NISAで手痛い失敗をしており、それ以来、年末が近づくと自分の投資状況を確認するようになったといいます。
今回は、E男さんの旧NISAの失敗例をご紹介しつつ、旧NISAで気をつけたい注意点についてお話しします。
まず、E男さんの失敗談をお話しする前に旧NISAの概要をおさらいしておきましょう。