「変動10年国債」が有利な理由
個人向け国債のおすすめは「変動10年国債」です。なぜならば、今後も金利が上昇していった場合に、すでに保有している「変動10年国債」の利率も上昇し、利息が増えるからです。固定3年国債と固定5年国債は金利が上昇しても、購入時点の金利から変わることはありません。
変動10年国債が参考にしている基準金利とは、「10年固定利付国債の利回り」です。この基準金利に0.66を乗じた利率が利払日ごとに設定され、変動10年国債の適用利率になるルールです。計算した結果、0.05%を下回る場合でも、年0.05%の最低金利が保証されます。
直近10年間の10年固定利付国債の利回りと、その基準金利に0.66を乗じた適用利率をグラフに表すと、次のようになります。
【直近10年の「10年固定利付国債の利回り」の推移】
青が「10年固定利付国債の利回り(=基準金利)」、オレンジが「基準金利×0.66」の数値です。オレンジのグラフは、途中0.05%の最低金利が長いこと適用されていますが、2022年8月あたりから上昇していることがわかります。実際、変動10年国債の半年ごとの金利も、上昇しています。
【変動10年国債(第134回)の適用利率】

