ドジャースが大本命?

 報道によれば、佐々木投手は渡米し、ロサンゼルス近郊に滞在してトレーニングを続けながら、クリスマス前までに獲得を希望する球団と面談することが明らかになった。その後に一時帰国し、年明けに再渡米した後に球団を絞って入団先を決める予定だという。

 移籍を巡る報道も日米で過熱し、連日のように詳報が伝えられる。移籍先の有力候補に挙げられるのは、ポスティングの表明前から大本命と報じられてきたドジャース、同じく温暖な気候の西海岸に位置するパドレスに加え、マリナーズ、ヤンキース、カブス、レイズ、ツインズなども獲得に乗り出すと報じられる。

 日本時間13日には、今オフの移籍市場の最大の目玉とされたホアン・ソト選手(ヤンキースからFA)とプロスポーツ史上最高額となる15年総額7億6500万ドル(約1170億円)で契約したメッツも、ウルフ氏に対して佐々木投手の獲得に向けたプレゼンテーションを行ったことが報道された。

佐々木選手にとって日本人がいるチームでプレーすることは重要か?写真はWS優勝祝賀イベントでスピーチする大谷翔平選手(写真:REX/アフロ)

 大谷翔平選手や山本投手がいてワールドシリーズ覇者のドジャース、ダルビッシュ有投手や松井裕樹投手がプレーする同じくナ・リーグ西地区のパドレスが、ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)でともにプレーした日本選手が在籍し、気候的にも適している点から優位とみられてきた。

 だが、中日スポーツによれば、ウルフ氏は日米などのメディアに対して、「地理的な嗜好は話になっていない」「彼(佐々木投手)はMLBをよくみているし、チームの成功について注目している。WBCのチームメートの活躍を観察してきたし、天候や快適さ、投手の育成などもみている」と語ったという。