NewJeansという名前はアドアに商標権があり、同じ名前を使うのは難しいという見方もあります。会見の中で、NewJeansは「しばらくNewJeansという名前は使えないかもしれないが、今後も使いたい。NewJeansという名前を使えるよう努力をする、名前を使えるよう戦う」と発言しました。「NewJeansは死なない」という、NewJeansの育ての親で11月20日にアドアを退社したミン・ヒジン氏が使った言葉も会見で出ました。

 2022年にアドアと契約したNewJeansには、2029年までの契約が残っています。違約金は6000億ウォン(650億円)になるという報道もあります。NewJeansが到底払えるような金額ではありません。

 NewJeansは「こちらは契約に違反しておらず、違約金を払う必要がない、契約に違反したのはハイブとアドア側で、責任はハイブとアドアにある」という主張です。「ハイブとアドアが契約違反だから契約を解除する。内容証明に書いた通りだ」というわけです。

 記者会見では「アドアに残る理由がない。ミン・ヒジンさんが一緒にやりたいのなら、一緒に活動したい意思はある」との発言がありました。これまでも指摘してきましたが、ミン氏と一緒に活動することがメンバーの一致した気持ちなのです。ミン氏とNewJeansは密接にやり取りし、お互いの動きは連動していると見た方がいいと思います。両者が同じタイミングでアドアを見限ったのは偶然ではありません。

 今回の会見の結果、NewJeansの独立、アドアとの完全決裂が決定的になりました。ただ、この会見はあくまでNewJeansの一方的な宣言でしかありません。

アドアが訴訟を提起

 アドア側も当然、黙っているわけにはいきません。12月5日、アドアはソウル中央地方裁判所で「NewJeansとの専属契約は有効だ」という内容の訴訟を提起しました。