6項目で示す夫婦関係の資産と負債

 どのようなものがここに該当するか、先に示した6つの分野に沿って以下に例を示します。

心のつながり:居心地がよい、親身に相談に乗ってくれる、など

お金のつながり:家計を支えてくれる、節約家である、など

時間とのつながり:自分の時間を尊重してくれる、家事をしてくれる、など

子供とのつながり:子育ての方針が一致している、など

親族とのつながり:義両親が経済支援をしてくれる、など

社会とのつながり:周囲からの評判が良い、など

 次に、会社の負債に相当する部分には「相手と過ごす中で負担に感じているマイナス要素」を挙げてきます。

心のつながり:整理整頓が苦手、些細なことで怒りがち、など

お金のつながり:収入が増えなさそう、浪費家である、など

時間とのつながり:残業が多い、束縛がきつい、など

子供とのつながり:子作りの方針が一致していない、など

親族とのつながり:義両親からの干渉が多い、など

社会とのつながり:周囲からの目を気にし過ぎる、など

 そして、ここでも、資産に相当する「相手と過ごす中で相手から得ているプラス要素」から「相手と過ごす中で負担に感じているマイナス要素」である負債を差し引くと、残るものが夫婦の純資産となり、その満足度を表します。

 これがプラスであれば、健全な関係で、より率直に言ってしまえば「得をしている」という状態です。

 しかし、負債が資産を上回り、純資産がマイナスである場合には、夫婦間の信頼関係や幸福度が毀損しており、「結婚して損をしている」と感じてしまいやすい状態にあると言えます。