前回は不合理と知りつつも男性はなぜ結婚に向かうのか、その理由を分析してきました。女性は結婚後、急速に資産価値が目減りし不良資産化していくために、冷静に考えれば男性にとって結婚という制度は経済合理性が全くありません。
しかし、結婚する時点では、恋愛がいわゆるバブル状態にあり、デューデリジェンスしてみたら相手の資産価値が平均して3000億円だった、というようなとんでもない数字が出てきてしまっていることを述べました。その結果、結婚というM&Aが成立しているのです。
結婚生活と「不良資産化」
不良債権という言葉を使ったので、誤解されないためにももう少しだけ詳しく述べておいた方がいいかもしれません。男女が同じ時期に同じだけ不良債権化すれば問題ないのですが、時期も違いますし性質も違うために問題が生じてしまいます。
夫婦の資産価値は常に変動していますが、一般的に、夫婦間の資産価値の増減を長期的に考えると、まず妻の方に著しい資産価値の減少が起こり、夫が定年を迎える頃に今度は夫の著しい資産価値の減少が起こります。
結婚する時点では、男性の方の資産価値にばらつきが大きく、平均点で表すと女性より低いので、男女を比べると女性の方が資産価値が高いのが普通です。
しかし、女性は生花と同じように急激に視覚的な劣化が生じるため、視覚を重視する傾向の男性は相手の資産価値が減少したと考えるようになります。ただ毎日顔を合わせているので、自分が年を食ったことが自覚できないように、妻の視覚的劣化も驚くほど発生したとは思わないようです。
その後妊娠し、出産し、育児をし、学校に通わせ、食事を与えている間は「子育て」という夫にはできない仕事をしますので、夫婦ともに対等と考えられるかもしれません。
資産価値のアンバランスを不倫で穴埋めする
しかし、子供に手がかからなくなった後は、夫婦間での資産価値が著しく不均衡となり、妻が不良資産化してしまいます。
例えば、30歳で結婚、35歳で恋愛感情が終わり、その後は性欲を処理するための義理セックス、45歳でセックスレス、55歳で子供が自立、65歳で夫がサラリーマンを定年退職する、という前提条件で考えると、少なくとも45歳から65歳の間は、セックスをしない妻という負債を抱えることになります。子供が自立した55歳から10年間は、さらに大きな不良資産となります。
男性から見ると、視覚的に劣化し日常の炊事洗濯をこなすだけの妻に対して、大多数の経済的資源が税金のように妻が管理する銀行口座へと吸い取られてしまうことは、ローンの返済と同じです。つまり多額の負債を抱えていることと何ら変わるところがありません。