(放送コラムニスト:高堀冬彦)
視聴率に如実に表れる不人気ぶり
朝ドラことNHK連続テレビ小説『おむすび』の記録的低視聴率が続いている。SNS上にも視聴者の厳しい意見が目立つ。
『おむすび』の視聴率がいかに低いか。第7週(11月11~15日)の週平均の世帯視聴率を前作『虎に翼』、前々作『ブギウギ』と比較してみたい(ビデオリサーチ調べ、関東地区)。
『おむすび』「おむすび、恋をする」同13.9%
『虎に翼』同(5月13~17日)「女の心は猫の目?」同16.6%
『ブギウギ』同(昨年11月13~17日)「義理と恋とワテ」同16.3%
『おむすび』の週平均の世帯視聴率が最も低かった第4週(10月21~25日)は12.9%。朝ドラとは思えない数字だった。
『おむすび』の低視聴率は関東地区に限った話ではなく、全国的なこと。現在の舞台は兵庫県神戸市だが、地元・関西地区の第40回(11月22日)の世帯視聴率は12.1%。序盤が展開された福岡県糸島市を含む北部九州地区の同じ回は同12.2%だった。
最低の世帯視聴率を記録した朝ドラは『ウェルかめ』(2009年度後期)。関東地区の全回平均は同13.5%だった。『おむすび』はこれを更新してしまうかも知れない。