リスクとリターンのバランスが最も効率的なポートフォリオとは?
次に、このグラフで曲線に原点から接線を引いてみる。青い線がそれにあたる。この青い線は「資本市場線」といわれるもので、安全資産が存在するときの「効率的フロンティア」とされる。
そのココロについて、簡単に説明しよう。まず、原点はリスクもリターンもゼロ、すなわち宝くじを買わない場合に相当する。この原点から曲線の方向に向けて進む、つまり宝くじを買ってリスクとリターンをとる方向に踏み出すわけだ。
ここで、原点から曲線に向けて接線を引くことは、「曲線上の点のうち、できるだけ左上の方を目指すとしたらどこがそれに該当するか」を考えていることになる。
青色の点は接点で、「接点ポートフォリオ」と言われる。この後に出てくる安全資産への投資を考えずに、年末ジャンボと年末ジャンボミニだけでポートフォリオを組んだ場合、リスクとリターンのバランスが最も効率的なポートフォリオとなる。
ざっくり計算したところ、この点はr=0.48に相当していた。これは年末ジャンボと年末ジャンボミニの配分割合を48%と52%の割合で買えば、リスクに対するリターンの比率が最も高くなる、すなわち最も効率のよいポートフォリオ(=効率的なポートフォリオ)になることを意味している。
この接点ポートフォリオの場合、リターンは5億600万円となる。