「汚れることなしに化石燃料からグリーンに移行できない」
英紙ガーディアン(11月20日付)は「“資本主義の権化” 化石燃料に溺れた世界で最も権威ある米コンサルティング会社マッキンゼー・アンド・カンパニーの内幕」と題し、産油国が石油産業
同紙と気候報道センター(Centre for Climate Reporting)の調査報道によると、マッキンゼーは世界がよりクリーンなエネルギーに移行する手助けをすると公言する一方、その裏では化石燃料の生産量や販売量を増加させるようクライアントに助言しているという。
マッキンゼーのパートナーは2021年に「企業は少しも汚れることなしに化石燃料からグリーンに移行することはできない。もしそれがマッキンゼーの社名に泥を塗ることを意味するのであっても、私たちはそれに耐えなければならない」という内部文書を残している。
16年にパリ協定が発効して以来、世界の二酸化炭素排出量の80%を、化石燃料を生産する57社が担っている。同紙と気候報道センターが裁判記録を分析したところ、マッキンゼーに関係する企業のリストの中にそのうちのほぼ3分の2が含まれていた。