「不法行為に対して法的措置を取る」というのは、つまり、「訴訟する」という宣言です。もう堪忍袋の緒が切れたのでしょう。

 さらに強い批判が続きます。

 ミン氏は「NewJeansを守るため、アドアの代表に戻ろうと努力してきた」と述べた上で、「ハイブは自分たちの過ちを認めず、意見を変えることもない。これ以上の努力は時間の浪費だと判断した」と言います。

 ハイブとの争いを「地獄のような紛争」とし、独特の表現で、ハイブとの争いを次のように表現します。

〈少数株主(18%)であり、代表理事である私に、ハイブは『経営権の奪取』という奇怪なフレームをかぶせて、魔女狩りをしながら、大企業とは信じがたい無知で非常識な攻撃をした〉

 筆者は「魔女狩り」という表現に注目しました。中世末期から近世にかけてのヨーロッパでは、「魔女」と疑われた人の処刑が行われました。犠牲者は数十万人とも数百万人とも言われています。現在では、女性への最悪の人権侵害の歴史として知られています。

 つまり、「ハイブの行ったことは女性への人権侵害なのだ」というミン氏の強い気持ちが、この「魔女狩り」という表現に表れていると思います。