韓国ソウルで開催された「第11回 イーデイリー文化大賞」のイベントに出席したNewJeansのメンバーたち(資料写真、2024年10月25日、写真:アフロ)

(韓光勲:ライター、社会学研究者)

 世界的なK-POPグループ、NewJeans(ニュージーンズ)のお家騒動がまた新たな展開を見せています。NewJeansの生みの親、ミン・ヒジン氏が事務所ADOR(アドア)の社内理事から辞任することを発表したのです。

 アドア退社にあたって発表したコメントは、アドアの親会社であるHYBE(ハイブ)を厳しく批判するものでした。現時点(2024年11月23日)での最新情勢をお伝えしつつ、今後の動きを予想してみます。

ハイブとの争いは「地獄のような紛争」

 11月20日、ミン氏は以下のコメントを発表しました。

〈私は今日アドアの社内理事を辞任する。またハイブと締結していた株主間契約を解除して、ハイブに株主間契約違反事項に対する法的な責任を問う。ハイブとその関係者たちの数々の不法行為に対して必要な法的措置を一つ一つ取る〉

 ミン氏は8月に代表理事を解任された後、社内理事として一応はアドアに留まっていました。その職を辞し、アドア、そしてその背後にいるハイブとは完全に袂を分かつ行動に出たわけです。