5.射撃後直ちに発見される北朝鮮榴弾砲

 北朝鮮の170ミリ榴弾砲は、構造上の問題なのか、特殊な火薬を使用しているためなのか、砲口から大きな火炎が出る。空砲の場合も実弾の場合もである。

 北朝鮮は、大きな火炎が出る写真を朝鮮通信などを通じて公表している。

 この写真を使えば、一般市民には脅威を与えるが、軍事専門家から見れば、「おそまつ」と言うほかはない。

 射撃中に大きな火炎が出ると、その火炎は遠くからでも見える。

 遠くから見えれば、ウクライナの監視によって発見され、その位置が標定され、砲兵部隊に連絡が行く。

 米欧から供与されたエクスカリバー弾が発射されると、170ミリ榴弾砲や240ミリ多連装砲そのものに命中して破壊され、操作員に破片が当たり、死傷することになる。

 北朝鮮の砲を操作する北朝鮮兵にとっては、エクスカリバー弾のことは知らされてはいないために、飛び上がって驚いているうちに死傷することになるだろう。