新デザインが学生ランナーたちの走りをさらに熱くする

「EKIDEN PACK」コレクションの発表会にはナイキを着用する選手たちも登壇した。彼らの“熱い言葉”を紹介したい。

駒大・桑田駿介

 1年生ながら出雲駅伝と全日本大学駅伝で主要区間を任されたのが駒大・桑田駿介だ。出雲は1区6位と好走するも、全日本は2区で区間16位に沈み、「個人としては本当に悔いが残る走りになってしまいました」と反省を口にした。しかし、駒大は3区以降に盛り返して、全日本は出雲に続く2位に入っている。

 2019年からEKIDEN PACKを着用している桑田。今年のデザインは、「奇抜でインパクトがあって、レースに対して凄くやる気を出させてくれると思います」と話す。そして箱根駅伝に向けては、「全日本で失敗してしまったので、チームに恩返しができるようにチャレンジした走りをしたいと思います。粘りの走りに注目してほしいです」と静かに燃えていた。

中大・柴田大地

 中大・柴田大地(2年)は前回の箱根駅伝で10区を任されて区間9位。今季は6月の日本選手権3000m障害で学生歴代2位の8分24秒68を叩き出すなど、エース級に成長した。夏合宿後に故障があり、箱根駅伝予選会と全日本大学駅伝には間に合わなかったが、順調にトレーニングを積んでいるという。

 2019年の冬に初めてナイキの厚底シューズを着用。「それまでのシューズと走りの感覚が違って、きついレースでも楽しく走れたのが思い出に残っています」と厚底パワーを実感した。柴田は「白基調のシューズが好き」で、今回の炎をイメージしたデザインは中大カラーでもある。箱根駅伝に向けては、「積極性が自分の強み。今季の駅伝シーズンは貢献できていないので、主要区間で攻めの走りをして、チームに勢いをつけたいです」と意気込んでいる。“トップスリー”を目指す名門・中大のキーマンになるだろう。

東海大・兵藤ジュダ

 前回の箱根駅伝は1区を5位と好走した東海大・兵藤ジュダ(3年)。EKIDEN PACKは2019年から着用しており、「ヴェイパーフライやアルファフライを履くと自分の思っている以上の結果や走りができる」とシューズがメンタル面でも好影響を与えているようだ。

 兵藤は夏合宿で故障があり、箱根駅伝予選会と全日本大学駅伝は欠場した。来年正月の出番はないが、「この悔しさを来季の全日本大学駅伝と箱根駅伝でぶつけるしかないと思っています。自信のあるラストスパートに注目してほしいです」とリベンジを誓っていた。

東洋大・石田洸介

 東洋大・石田洸介(4年)は高校時代からナイキのシューズを履いて快走を連発してきた。EKIDEN PACKは「デザインにいろんな思いや、インスピレーションが込められており、毎年、楽しみです。早くシューズを履いて走りたいと思わせてくれる印象があります」とワクワクした気持ちで新モデルの登場を待っていたという。

 学生ラストイヤーとなった今季はトラックシーズンで存在感を見せたが、夏合宿に故障があり、出雲駅伝は欠場して、全日本大学駅伝も不発に終わった。それだけに、最後の“戦い”となる箱根駅伝にすべてをぶつけるつもりだ。

「駅伝は良い思いも悔しい思いもしてきましたが、最後はチームのために悔いのない走りをしたい。鉄紺らしい粘りの走りと、その1秒をけずりだす走りに注目していただきたいと思います」(石田)

 学生ランナーたちは正月決戦に向けて、心身ともに仕上げていく。11月22日から発売されるEKIDN PACKとともに。