11月1日付『労働新聞』は、発射したのが新型の大陸間弾道ミサイル「火星砲-19」だったこと、最大定点高度7687.5km、飛距離1001.2km、飛行時間5156秒(1時間25分56秒)だったこと、金正恩委員長と娘の珠愛(ジュエ)氏が発射に立ち会ったことなどを伝えた。
トランプ当選なら「ドカーン!」か
ここからは、私見だ。北朝鮮の独裁者・金正恩国務委員長は、11月に、もっと恐ろしいことをたくらんでいる可能性がある。
「ドナルド・トランプよ、大統領選挙の勝利おめでとう。4回目の再会を心待ちにしているぞ!」
ドカーン!!
金正恩委員長は、こんな感じで7回目の核実験を強行するのではないだろうか。つまり、来週5日のアメリカ大統領選で、トランプ前大統領が勝利したら、核実験にゴーサインを出すということだ。実際、すでに豊渓里(プンゲリ)の実験場では、実験の準備を終えていると、韓国政府は伝えている。
では、もしもアメリカ大統領選で、金正恩委員長を「独裁者」と呼んではばからないカマラ・ハリス副大統領が勝利したなら? それなら、おそらく核実験は見合わせるのではないか。
現在のジョー・バイデン政権は、この4年弱、北朝鮮に対して「戦略的忍耐」(strategic patience)と呼ばれる方針をとってきた。これは、自ら副大統領を務めたバラク・オバマ政権の方針を踏襲したもので、「戦略として我慢する」、すなわち北朝鮮を無視するということだ。