急速に広まる「高市氏台頭」への警戒感

 弱り目にたたり目で、自民惨敗の影響により、安倍路線の継承を謳う高市氏が次期総裁に浮上する可能性を警戒する声もあがっている。

「旧安倍派をはじめとする党内保守勢力を中心に『石破おろし』が繰り広げられる可能性もある。自民党総裁選の第1回投票で1位だったが、決選投票で石破首相に敗れた高市早苗元経済安保担当相が“ポスト石破”候補として取りざたされている。彼女は太平洋戦争のA級戦犯が合祀された靖国神社を定期的に参拝している極右性向の政治家である」(『京郷新聞』10月29日記事「日本の連立与党、15年ぶりに過半数割れ…石破氏、就任から1カ月で崖っぷちに」)。

「(強硬保守の)高市元経済安保相が政局の主導権を握ることになれば、日米関係に大きな影響はないだろうが、韓日関係はギクシャクする可能性がある」(申珏秀元駐日大使、コメントの出典は『朝鮮日報』)

「今すぐ強硬右翼とされる高市早苗元経済安保相が牽制を始めるだろう。(石破首相が)自民党内の保守派の顔色をうかがわなければならない状況であるだけに、韓日関係に新たなモメンタムを作ることは容易ではないだろう」(朴ヨンジュン国防大学教授。コメントの出典は『ソウル経済』)