アンカーの逆転Vある國學院大

 V候補の青学大に匹敵する戦力を持つのが國學院大だ。5000mのスピードは劣るが、10000mのタイムは現時点でナンバー1となる。

 チームを引っ張るのは主将・平林清澄(4年)だ。2019年の出雲駅伝で土方英和(現・旭化成)が最終6区で駒大を逆転したシーンに感動して、國學院大を志望。駅伝では1年時から主要区間を担い、エースに成長した。

 2月の大阪マラソンで学生新となる2時間06分18秒で優勝しており、長い距離には滅法強い。出雲は1年時と3年時に6区を担っているが、今回もアンカーを任されれば、優勝ゴールを目指して突っ走るだろう。

 國學院大はスピードが魅力の山本歩夢(4年)と青木瑠郁(3年)、前回1区3位の上原琉翔(3年)、同5区3位の高山豪起(3年)と粒ぞろい。序盤で出遅れなければ、最終6区での“逆転劇”が見られるかもしれない。

 他の有力校では、主将・伊藤大志(4年)、10000m27分台の石塚陽士(4年)、エース山口智規(3年)らを擁す早大が「3位以内」を目指している。また梅崎蓮と石田洸介(ともに4年)を外した東洋大は“新戦力”に注目したい。

 10月14日の島根県出雲市周辺は気温が27度近くまで上昇する予報が出ている。当日の天候もレースに大きく影響するだろう。三大駅伝の初戦を飾るのは果たしてどの大学か。