線路のかかる橋がミサイル攻撃で破壊、駅は封鎖された

 翌日、街へ出ると、薬局では従業員の女性2人が発電機を動かす準備をしていた。ガソリンスタンドも停電し、営業再開を待つ車が数台並んでいた。

 ミサイル攻撃が増えたポクロフスクの中心部では、破壊された建物がそのままになっている。その横を、足を引きずった犬が通り過ぎていく。被害を受けているのは人間だけではないのだ。

 交通への影響も大きい。9月4日に西へ向かう線路がかかっている橋がミサイル攻撃で壊れ、翌日からポクロフスク駅は封鎖されたままだ。

 攻撃がなくても生活には制限がかかっている。特別な事情がない限り、午前11時から午後3時までの4時間しか外出ができない。当然、薬局やマーケットなどオープンしている店舗は、その制限に合わせての営業となる。

 道路にも外出制限の影響が見て取れる。写真はポクロフスク北部の幹線道路で、本来は交通量も多いそうだが、見ての通り、走っている車はわずか。