17年の秋まで野崎氏と付き合っていたN子さんはこう語る。

「両親に野崎社長との結婚を相談したところ烈火の如く怒られてしまって『絶対に認めないから』と言われてしまって別れることにしたんです。ブランドのバッグなど多くのプレゼントも貰っていたので申し訳ないと思っていたのですが……」

「なぜ別れなければいけないの?」

 早貴被告と知り合った野崎氏は、17年の年末、早貴被告と親交を深めるため、都内のホテルで会食した。その場には横浜市内に住む野崎氏の妹と、彼と親交があったジャーナリストの吉田隆氏も呼ばれて同席している。

 吉田氏は17年12月10日のドン・ファンと早貴被告の初対面の場にも居合わせており、この日も野崎氏に呼ばれて駆け付けたのだという。

「2人の会話はさほど弾まず、野崎氏は私に会話の潤滑油になって欲しかったのでしょう。もちろんこの時は、その後に2人が入籍することなど全く予想をしていませんでした」(吉田氏)

 年が明けた18年1月の初頭、吉田氏は野崎氏から「(早貴被告が)電話に出なくなった。なんとか説得してくれ」と頼まれていた。吉田氏は早貴被告と連絡を取ろうとしたが、やはり電話が繋がらず、ようやく3日後に繋がったのだという。

「寝起きなのか機嫌が悪い声でした。私は彼女に『ドン・ファンと別れるのかい?』と聞いたんです。〈はい〉という返事を予想していたんですが『なぜ、(私が)別れなければいけないのですか?』と言ったので驚いたことを覚えています。今までドン・ファンが付き合ってきた女性たちとは全く違っていたのですから」