総裁選出馬会見での加藤勝信氏。格子柄の背景は目立ち、くら寿司で飯喰って一杯やって出てきたところで総裁選出馬会見をしているのではと話題になった(写真:アフロ)総裁選出馬会見での加藤勝信氏。格子柄の背景は目立ち、くら寿司で飯喰って一杯やって出てきたところで総裁選出馬会見をしているのではと話題になった(写真:アフロ)

(山本一郎:財団法人情報法制研究所 事務局次長・上席研究員)

 今回の自由民主党総裁選2024、ご勇退した岸田文雄さんの後継として誰が相応しいか、自民党国会議員と108万人自民党員で総裁を選ぶこの選挙。実際には安定多数の自公政権において自民党の総裁選びはダイレクトに我が国の宰相たる総理大臣を実質的に選抜する儀式であることを考えますと、1億2000万日本国民の命運が実はこの戦いにかかっている面もあります。大変だ。

「我こそは」と総裁選出馬を果たした総裁選候補者9名のうち、今回はもっともシブく、政界きっての政策通と言われる加藤勝信さんにインタビューをしてみました。

加藤勝信(かとう・かつのぶ) 1955(’昭和30)年11月生まれ。東京都出身。東大卒。大蔵省(現財務省)を経て、2003(平成15)年衆院選で比例代表中国ブロックから初当選。官房副長官、厚生労働相、党総務会長、官房長官などを歴任。衆院当選7回。加藤勝信(かとう・かつのぶ) 1955(’昭和30)年11月生まれ。東京都出身。東大卒。大蔵省(現財務省)を経て、2003(平成15)年衆院選で比例代表中国ブロックから初当選。官房副長官、厚生労働相、党総務会長、官房長官などを歴任。衆院当選7回。

──くら寿司で総裁選出馬会見してるとこをすみません。

加藤勝信氏(以下、加藤):くら寿司じゃないですよ(笑)。でもデザイン的には目を引くのを作ってもらったかな。

──あの格子柄は超目立ちましたね。「かつのぶフレーム」もネットでは人気で、親しまれています。

加藤:あれは娘の提案で、みなさまのところへお伺いしたり、食事をしたり、日々の活動を知っていただくときに「かつのぶフレーム」を使ってご紹介する形にしているんですよ。

これが噂のかつのぶフレーム。本物を見たい方はこちらこれが噂のかつのぶフレーム。本物を見たい方はこちら

──加藤さん、厚生労働大臣や官房長官を歴任されて、自民きっての内政政策通キングみたいになってますが、激務な役職ばかりでしたよね。そんな中で、4人もお嬢様を育てられて、育児相当しんどかったんじゃないですか。

加藤:自分では、育児も頑張ったつもりなんですよ。でも、娘たちに言わせると、私に育てられた覚えはない、と(笑)。妻も選挙のたびに協力してくれて、夫婦で頑張って有権者に選んでいただく活動を続けてきましたから、娘たちも自力で育った、という意識があります。

 でも、動画の制作や拡散では協力してくれていて、とても心強い家族なんです。

──政治活動の初期は立て続けに落選もなさって、かなりご苦労されたようですね……。

加藤:正直、大変だったですね……。