4.クルチャトフ原発を支配下におくのが目的
ウクライナは、原発を最終目標とするのであれば、その目標を部隊が占拠することが最も望ましい。
しかし、それができない場合でも、目標をHIMARS(High Mobility Artillery Rocket System=高機動ロケット砲システム)や長射程精密誘導砲弾の射程に入れる位置まで前進して占拠できれば、支配下に入れたことになる。
具体的な攻撃要領としては、
①ウクライナのHIMARSなどが原発を射撃することができる位置を獲得できるまで、歩兵や機甲部隊を含む地上部隊が攻撃前進を行う。
②ロシアは、攻撃部隊を撃退して、HIMARS等が目標を攻撃できない位置まで押し返す。
③ウクライナは、攻撃を受けてもその位置を獲得できるように防御陣地を構築する。
④HIMARSなどが、原発をいつでも攻撃できる位置に前進して、射撃態勢をとる。
⑤必要であれば、HIMARS等が原発を射撃する。
このようなことができれば、支配下に入れたことと同じである。
図 ロシア原発をウクライナ火砲の支配下に入れる攻撃行動(イメージ)