他局がやっかむ高視聴率と影響力

 それでも他局はこの番組を揶揄する。その1つは単純に高視聴率番組だからである。「福祉の訴え方が間違っている」などの高尚な理由があるわけではない。実際に長く他局の声を耳にしてきたから間違いない。

 昨年8月26日から27日にかけて放送された前回の『24時間テレビ46』は番組全体の平均個人視聴率(関東地区)が6.6%もあった。日テレの今年7月第3週(同15~21日)の全日帯(午前6~深夜0時)の週平均の個人視聴率は3.2%だから、いかに高視聴率かが分かる。フジ、TBSの週平均の視聴率は3%を割っている。

 フジが今月20日から21日にかけて放送した『FNS27時間テレビ』の番組全体の平均個人視聴率は4.0%。評判が良かったものの、それでも『24時間テレビ』とはかなり開きがあった。

 その上、日本海テレビの不祥事があるまではイメージも格別に良かった。そんなこともあって、フジ系列の沖縄テレビ放送まで『24時間テレビ』を放送している。日テレ系列は29局だが、この番組を放送しているのは31局。その分、他局にとっては気に障る番組なのである。