- 米国の大統領選が混沌としてきました。現職・バイデン大統領がテレビ討論会で精彩を欠き、「老い」に対する不安が一気に高まっています。
- 撤退論も囁かれるなか、リベンジに挑むトランプ氏とどう戦うのでしょうか。落語家・立川談慶師匠が、海を隔てて「無責任」な立場から必勝法を伝授します。
- ヒントは落語『蒟蒻(こんにゃく)問答』。老いから来るバイデン大統領の「沈黙」と「間」が、トランプ氏を自滅させる?(JBpress)
(立川 談慶:落語家、著述家、筋トレ愛好家)
関東地方は梅雨も明けていないというのに連日の猛暑でありますが、皆様方、いかがお過ごしでしょうか?
そんな暑苦しさをさらに増幅するかのように加熱した東京都知事選は、終わってみれば小池百合子さんの圧勝で幕を閉じました。やはりイメージカラーの緑の「原色」ならぬ「現職」は強かったですね。
そして「学歴詐称」問題も「些少」だったというオチでしょうか。支持を広げられなかった蓮舫さんを大きく上回り、YouTubeと街頭演説が注目を集めた石丸伸二さんが2位となるサプライズもありました。
いずれにしても、関係者の皆さま、お疲れ様でした。
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さて、今回はかような東京都知事選についてではなく、海の向こうのアメリカ大統領選にスポットを当ててみたいと思います。
決選は11月ですが、それに先立ち、再選を狙うバイデン大統領と、リベンジを狙うトランプ氏とのテレビ討論会が行われました(日本時間6月28日、ジョージア州アトランタ)。
2人の直接討論は4年ぶり。大統領選のテレビ討論は「民主党vs共和党」という二大政党制のアメリカ政治を照らす、実にわかりやすい構図でもあります。
時間は90分を超え、喫緊の経済問題や移民問題、ウクライナ支援をめぐる舌戦が激しく展開されていました。お互いを「史上最悪の大統領だ」と罵倒し合う流れもありましたが、私も動画を観ていて特に気になったのは、81歳のバイデン大統領の「老い」でした。
バイデン大統領や同陣営は「風邪をひいていた」と釈明していますが、声はかすれ、言葉に詰まったり、言いよどんだりする場面があり、自力では立てないのではと感じられる様子もカメラに収められていました。
いやあ、ほんと映像は正直であります。民主党内でも「バイデンで大丈夫か」「バイデンに代わる候補者を」との声も高まり、撤退論も噴出しているとのこと。
CNNが実施した調査(対象:討論会を視聴した有権者565人)によると、討論会のパフォーマンスについて、「トランプ氏のほうがよかった」と答えた人が67%となり、バイデン氏を圧倒。各種報道によると、「バイデンがだめなら、カマラ・ハリス副大統領か」「元ファーストレディのミシェル・オバマはどうか」など、あれこれ憶測が飛び交っています。
バイデン本人は断固、撤退を否定しているようですが、「どうする家康?」ならぬ「どうするバイデン?」といったところでしょう。
ここはひとつ、アメリカとはまったく縁がない日本人の私が、もっというと落語家というさらに無責任で「ふざけるのが仕事」という立場から、「バイデンが勝つ秘策」を古典落語から紐解いてみたいと思います。
それが、『蒟蒻(こんにゃく)問答』です。