BMWの新型iX3に試乗。日本導入は2026年中が予定されている。価格は未定だが、欧州での販売価格から想像すると1000万円付近になる可能性が高い
なんとサーキット試乗もある
この連載で以前紹介したBMWの新型iX3の国際試乗会に参加してきました。場所はスペインのマラガ。ドイツのメーカーはこの時期、気候のいいスペインやポルトガルを試乗会の場として選ぶことが多く、特にマラガ周辺は道も程よく整備されていて、クルマの評価をするにはもってこいの環境なのですが、今回は試乗ルートの途中にアスカリサーキットが設定されていました。SUVの試乗会でサーキット試乗が含まれるのは極めて稀ですが、それだけでもBMWのiX3に対する自信の現れがうかがえます。
試乗車のiX3 50 xDriveは前後にモーターを配置する4WDで、最高出力469ps、最大トルク645Nm。108kWhの駆動用バッテリーを床下に搭載する。車両重量は約2.3トン
iX3は新世代BMWの起点となるモデルで、デザインもパワートレインもプラットフォームもインターフェイスもすべてが新しく、今後登場するBMWの新型車のいくつかはこれらを踏襲することになります。中でも来年にも登場すると噂されているのがi3で、これは事実上の次期3シリーズでもあります。
800Vの電気アーキテクチュアを採用。最大400kWの充電器に対応し、航続距離は約800kmと公表されている
欧州仕様のボディサイズは全長4782mm、全幅1895mm、全高1635mm、ホイールベース2897mmで、全幅をどうにか1900mm以内に収めています。

フォルムそのものはこれまでのBMWのSUVと大きく変わらないものの、縦長のキドニーグリルを含めたフロントフェイスには新しい雰囲気が漂っています。ボンネットは、電気自動車としては比較的大きめです。これは今後、モーターを組み合わせたハイブリッド機構を持つエンジンを搭載するため(=新型X3)でしょう。
iX3のボンネットには、エンジンの代わりに58Lの収納スペースが設けられています。リヤのラゲッジルームは通常で520L、最大で1750Lまで拡大することができます。


