生成AIをチームで使えばどうなるか?

 この研究を行ったのは中国・清華大学の研究者ら。彼らは435人の被験者を集め、実際に生成AIを使ってもらうという実験を行っている。

 具体的に説明すると、彼らはまず被験者たちを122のチームに分類。それをさらに「AIを使わないチーム」「チームとして一つのAIを使用できるチーム(AIを利用できるアクセスポイントを1カ所に制限したそうだ)」「チームメンバー一人ひとりが自分専用のAIを使用できるチーム」の3種類に分けた。

 その上で、それぞれのチームに同じ課題を与えて、課題を達成するまでの時間と成果物の品質をチェックした。

 またその後、一人の人間とAIをペアにしたチームをつくり、同じ課題を与えて成果と時間を確認するという実験も行った。

 ちなみに、使用したAIはすべてChatGPTで、モデルはGPT-4だったそうだ。

 要するに「AIをどのように使用できるか」という観点から、チームの形態を①AIなしのチーム、②チーム全体でAIを使用、③メンバー個々にAIを使用、④個人にAI使用を許可──という4種類に分けたのだ。では、これらのうち、どのチームの生産性が高いという結果が出ただろうか。