7月党大会で「重罪犯」を正式指名

「ファイブサーティエイト」の分析にバイデン、トランプ両陣営は最大関心を払っている。

 特にトランプ陣営にとっては、すでに有罪判決の出ているニューヨーク州マンハッタン地区控訴裁判事が示す7月11日の量刑が、支持率にどのようなインパクトを与えるかが極めて重要だ。

 これまでの世論調査では、共和党支持者の52%が「禁固刑が出ればトランプ氏には投票しない」と答えている。

 量刑が出る4日後には、共和党全国党大会がミルウォーキーで4日間にわたって開かれる。

 ここで共和党は「重罪犯」を正式に大統領に指名する。

 ただ、4つの裁判のうち、機密文書持ち出しで起訴されている連邦裁フロリダ地区控訴裁審理は無期限延期、ジョージア州控訴裁は主任検事の交代をめぐって凍結と、11月5日の大統領選前までには審理は行われそうにない。

 トランプ弁護団の引き延ばし戦略は今のところ功を奏している。

 ファイブサーティエイトが6月11日時点で示した「バイデン再選53%」予想は、今後どういった折れ線グラフを示すのか、注目される。