投資をするなら月収の何%が適当か
私は投資に特別な勉強は必要ないと考えています。まず大事なことは「生活のリズムに投資を入れること」です。月々3万円、いえ1万円でもよいのです。私は「月収の5パーセントを目安にしてください」とお伝えしています。
まずは「お金に働いてもらう」ことです。
「今から投資して間に合いますか? 遅いのではないですか?」という50代以上の人の質問をよく聞きます。けれど、あなたはこれから何年生きますか? わかりませんよね。
すぐに死ぬなら投資などしなくていいでしょう。けれど80歳、いえ90歳、100歳まで生きる「リスク」もあるのです。生きている限り、お金をただ寝かせておいて、実質的に目減りさせてもいいのですか。
人はいつ死ぬかもわかりませんし、いつまで生きるかもわかりません。さわかみ投信のファンド仲間には、90代で投資を始められた人もいらっしゃいます。
銀行に預けたお金は目減りすると言いました。それでも、「銀行に置いておけば安全だから」と思う人もいるでしょう。しかし「銀行が安全」というのは大間違いなのです。
【連載】
①投資信託会社の社長が「投資はしなくてもいい」という理由、問題はお金をどこに「置いておく」か
②私たちは銀行にお金を「貸している」、簡単には破綻しないし預金1000万円までは守られるという安全神話は危うい
③詐欺まがい?「ドルコスト平均法」の甘い勧誘には要注意、大切なのは暴落しても再び上がるまで待てること
④信用してはいけない「複利効果」、株式投資で一定の利益が出続けることはあり得ない
⑤500万円を2倍にするには?「72の法則」「126の法則」で毎月のつみたて額をシミュレーション
![](https://jbpress.ismcdn.jp/mwimgs/9/0/400/img_90a1d0f892bb2da3bd8335842300fe4b1023995.jpg)
【著者】
澤上 龍(さわかみ・りょう)
1975年千葉県生まれ。2000年5月にさわかみ投信株式会社に入社後、ファンドマネージャー、取締役などを経て2012年に離職。2010年に株式会社ソーシャルキャピタル・プロダクションを創業、2012年に関連会社の経営再建を実行し、2013年にさわかみ投信株式会社に復職、同年1月に代表取締役社長に就任。現在は、「長期投資とは未来づくりに参加すること」を信念に、その概念を世の中に根付かせるべく全国を奔走中。起業や経営の支援の傍らコラム執筆や講演活動も行う。
拡大画像表示