投資をするなら月収の何%が適当か

 私は投資に特別な勉強は必要ないと考えています。まず大事なことは「生活のリズムに投資を入れること」です。月々3万円、いえ1万円でもよいのです。私は「月収の5パーセントを目安にしてください」とお伝えしています。

 まずは「お金に働いてもらう」ことです。

「今から投資して間に合いますか? 遅いのではないですか?」という50代以上の人の質問をよく聞きます。けれど、あなたはこれから何年生きますか? わかりませんよね。

 すぐに死ぬなら投資などしなくていいでしょう。けれど80歳、いえ90歳、100歳まで生きる「リスク」もあるのです。生きている限り、お金をただ寝かせておいて、実質的に目減りさせてもいいのですか。

 人はいつ死ぬかもわかりませんし、いつまで生きるかもわかりません。さわかみ投信のファンド仲間には、90代で投資を始められた人もいらっしゃいます。

 銀行に預けたお金は目減りすると言いました。それでも、「銀行に置いておけば安全だから」と思う人もいるでしょう。しかし「銀行が安全」というのは大間違いなのです。

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50歳から成功する長期投資 65歳でプラス3000万円』(澤上龍著、幻冬舎)

【著者】
澤上 龍(さわかみ・りょう)
1975年千葉県生まれ。2000年5月にさわかみ投信株式会社に入社後、ファンドマネージャー、取締役などを経て2012年に離職。2010年に株式会社ソーシャルキャピタル・プロダクションを創業、2012年に関連会社の経営再建を実行し、2013年にさわかみ投信株式会社に復職、同年1月に代表取締役社長に就任。現在は、「長期投資とは未来づくりに参加すること」を信念に、その概念を世の中に根付かせるべく全国を奔走中。起業や経営の支援の傍らコラム執筆や講演活動も行う。

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