(1)これ以上の中国経済の悪化を食い止める

(2)来年1月の第2期ドナルド・トランプ政権発足に備える

中国人は「中国経済の好調」を信じていない

(1)に関しては、中国の官製ニュースだけを見ていると、中国経済はいつも絶好調だ。だが、来日する中国人に話を聞くと、「経済がよくなってきた」「景気が上向き始めた」と言う人は皆無である。

 国家統計局などが発表している「公式統計」を見ても、以下のように、とてもほめられるものではない。

・第1四半期(1月~3月)の主力の国有企業の全国規模以上工業企業利潤は、前年同期比(以下同)-2.6%。
・3月の貿易額は-5.1%(輸出-7.5%、輸入-1.9%)。
・3月の住民消費価格(CPI)は+0.1%。
・2月の若年層(16~24歳)失業率は15.3%。
・第1四半期の全国不動産開発投資は-9.5%。うち住宅投資は-10.5%。
・第1四半期の商品家屋販売額は-27.6%。うち住宅販売額は-30.7%。
・第1四半期の不動産開発企業の手元資金は-26.0%。
・3月の70大中都市中古住宅販売価格は、前月比で+1都市、-69都市。