(写真:NurPhoto via AFP)

(山田敏弘・国際ジャーナリスト)

 日本企業がサイバー攻撃によって大きな被害を被った。

 今回は、コンタクトレンズなどを製造販売する光学機器大手HOYAが被害を受けたことが判明した。

「解析には相当の日数を要する見込み」

 これを受け、同社は次のような声明を出している。

<2024年3月30日未明、海外の事業所においてシステム挙動に不審な点があったことから調査をしたところ、当社グループの国内外の事業所においてシステム障害が起きていることを確認しました。当社は障害が起きたサーバーの隔離などの対応を直ちに行うとともに関係当局へ報告しました。外部の専門家を交えた調査の結果によれば、本件は第三者による当社サーバーへの不正アクセスに起因する可能性が高いとみられています。

 本件により現在、複数の製品について、生産工場内のシステムや受注システムが停止しています。当社では、在庫出荷等の業務については、マニュアルで対応するなど最大限、顧客の需要にお応えするべく務めております。なお、当社が保有する機密情報や個⼈情報の外部流出の可能性について調査を進めていますが、解析には相当の日数を要する見込みです>

 どうやら、外部からのサイバー攻撃により、同社内部のシステムが侵害され、正常に機能しなくなっているようである。