世界の主な国々の祝日数は?

 G7以外の国はどうでしょうか。ジェトロのデータをひもとくと、祝日が最も多いのはミャンマーで、実に30日に上ります。1カ月が丸々祝日になる計算で、とくに4月13〜21日の「水祭」は連続9日という長さです。

図:ジェトロの資料をもとにフロントラインプレス作成

 27日を数えるイスラエルも最多クラスです。ユダヤ暦に基づいているため、西暦では毎年異なる期日となります。同国で最も大切にされているのは「ペサハ」。日本語では「過ぎ越しの祭り」と言います(駐日イスラエル大使館は「過越祭」と表現)。今年は4月22日から29日まで続きました。

 この祝日は、旧約聖書に記された「出エジプト」と古代イスラエルの建国にちなんだもので、イスラエルでは家族や親戚が「セーデル」と呼ばれる特別な食事を楽しみます。

 今年の「過ぎ越しの祭り」は、イスラエルによるガザ侵攻が続くなかで迎えました。3万人以上のガザ市民が犠牲となる一方、ガザでは多くのイスラエル市民がハマスに拘束されたままです。「過ぎ越しの祭り」の前、イスラエルでは「セーデルの席に着くより、交渉のテーブルに着け」という市民のデモも起きたそうです。