3.新型戦車は張りぼてではなく使える戦車だ
射撃の直後、戦車の砲塔より先の部分が丸く破裂するように見えるのは、実射している証拠である。
戦車の主砲が射撃すると、戦車内部にガスが入らない。射撃すれば、すべてのガスが外に放出されるようになっている。
動画ではないので、100%射撃しているとは言い切れないが、球体の砲煙が出ている写真では、実射していると見てよいと思う。
写真4 M1酷似の戦車の射撃
これらの写真は、新型戦車が「張りぼて」(模造品)ではなく、本物で、使える戦車であることを見せている。
ただし、その数量はたった9両で、そのうちの8両だけが参加している。
ただ、実戦的というのであれば、戦車の装甲に多くのアクティブアーマーを取り付けるのが、北朝鮮を含めた世界がウクライナ戦争を通じて習得したことだ。
M1酷似の戦車の一部分に装着されているが、それだけでは足りない。
もう一つのT-72戦車には、アクティブアーマーが全く装着されていない(写真2参照)。
北朝鮮は、この戦車を入手したばかりなので、アクティブアーマーを取り付ける時間がなかったのか、あるいはこの装置を保有していないのかのどちらかである。
ウクライナ戦争を見て分かるように、戦車は対戦車ミサイルに多数破壊されている。
ロシアのアクティブアーマーの性能が高くないという情報もあり、アクティブアーマーだけでは防げないようだ。
そうであっても、現代戦ではアクティブアーマーを取り付けず戦場に戦車を出すことは無謀に近い。