5.軍の欠陥を隠して威嚇、が北朝鮮の抑止力

 北朝鮮は今、朝鮮半島有事のために保管していた100万発の弾薬や火砲などの兵器をロシアに提供している。

 したがって、半島有事が今起きれば、北朝鮮には戦うための十分な弾薬等がない状態となる。

 北朝鮮軍が保有してきた戦車を見れば、ウクライナ戦争で米欧の兵器にボコボコにやられている戦車よりも、もっと古いものだ。

 ボコボコにやられているT-72戦車でさえも、やっと手に入れたばかりである。

 新型はM1酷似の戦車(性能は不明)9両だけだ。

 北朝鮮は、2020年に登場させた新型戦車を引き続き増強する予定だったのかもしれないが、全く進んでいない。

 北朝鮮は今、戦える状態にないこと、通常兵器の骨幹である戦車の開発と増強ができないことを、とりあえずは大規模戦車兵部隊とか実戦的演習と、言葉の表現と写真でごまかしている。

 そして、日米韓に脅威を与えて、威嚇しているのである。

 半島有事が生起した場合に、北朝鮮は米韓軍からの攻撃(局地的な攻撃から本格侵攻)を抑止するために、南侵する能力や反撃能力を保有していることを見せている。

 それらが欠落している場合には、「韓国は敵だ、戦争準備の完成に拍車をかけよ」と発言して、演習の強そうなところだけを抜き取って見せ、過激な発言で脅しているのである。

 これこそが、北朝鮮の抑止の一つのやり方なのだ。