事実として「ESPN」でも米国内で放映された「Baseball Tonight」の中でアンカーが「オオタニに対する敵地のファンの反応は、今まで我々が一度も見たことがない光景になるかもしれない」と意味深に占っている。

まだ見えない着地点

 もっとも日本国内においては喉元過ぎれば何とやらで、大谷がドジャースで今後爆発的な活躍を果たしていけば、元通訳にまつわる話題のことなど吹き飛ばしてしまうのかもしれない。真美子夫人や愛犬デコピンの存在も大谷を支えるファミリーとして、自身のポジティブなイメージを保つ手助けにもなるはずだ。

 一連の騒動に関して独自調査に乗り出すことを打ち出したMLB機構も建前とは別にドジャース同様、メジャーのスーパースター・大谷を全力で守りたいのが本音だろう。

 現状で「消息不明」とされている渦中の水原氏がキャッチされず公に何も語らないままとなっていることも事態の混迷化に拍車をかけ、真相究明にブレーキをかけている。IRSの関係者はボウヤー氏や水原氏にまつわる一連の違法賭博案件の捜査について一部メディアに「数年費やされる可能性」を示唆していることから、大谷にかかっている「濃霧」もクリアになる日が全く見えてこない。

 MLB関係者の多くが、この問題に「ゴールがどこにあるのか分からない」と声を揃えているのは、あながち間違っていないようだ。

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