日本人とは大違い、シビアな米国人の反応

 加えて「ESPN」が報道したところによれば、同局が大谷の代理人サイトであるCAAに対し「盗難被害届はどこに出すのか」と質問しているもののなぜか回答を拒否され続けているという。

 応じる義務はないと主張されれば確かにそれまでかもしれない。しかしながら、この一連の騒動において大谷陣営が疑惑や謎が残っている複数の点について、明らかに当局の捜査に支障が及ぶと考えられないような事案に関することまで積極的に開示しようとしない姿勢は気がかりだ。

 このようなスタンスであるとするならば、ひいき目に見ても功を奏しているとは思えない。

 3月25日に大谷自身が口にした声明を聞いて「これで全てがクリーンになった」と心底思った人は熱狂的な“信者”以外、そこまで多くはないだろう。大谷に対しては何事にも優しく寛容な日本は除き、少なくとも米国内の反応は非常にシビアだ。