敵地でのゲームで大谷に向けられるのは温かい声援か、手厳しいブーイングか
実際に米全国紙「USA TODAY」の敏腕記者として名高いボブ・ナイチンゲール氏が大谷の声明を受け、こう論評した。
「ドジャースとしてはオオタニの声明によって、捜査の対象がオオタニではなくミズハラであることが明確に伝わったことを期待している。だが、オオタニのブランドやイメージにダメージが残るかどうかはわからない。オオタニのブランドは非常に大きなものだ。ドジャースの関係者は、チケットの売り上げ、商品化、広告などで、フランチャイズに約5000万ドル(約75億円)の価値があると考えている」
グレーな印象がどうしても拭い切れていない大谷には、ナイチンゲール氏が指摘するように、そのブランドやイメージにダメージが残ってしまう危険性は十分にあるだろう。
4月5日(同4月6日)にドジャースは米国本土で今季初めてのビジターゲームが組まれている。まずシカゴ・カブスとリグレー・フィールドで3連戦、続いてミネソタ・ツインズとターゲット・フィールドで3連戦と敵地での6連戦が4月10日(同4月11日)まで控えているが、これまでビジターでも敵視されずに、ほぼ声援に包まれて歓迎されていた大谷が今回の騒動の余波によって今後どこかのタイミングで相手ファンから罵声やブーイングの嵐を浴びせられるような“スーパーヒール”に様変わりすることになるかもしれない。