なぜ水原氏は直撃取材にホイホイ応じ、すぐバレるウソをついたのか
こうした当局の動きを察知していた米主要メディアの中の1社、米スポーツ専門局「ESPN」が韓国で行われていたドジャースとサンディエゴ・パドレスとのMLB開幕シリーズ(3月20、21日)の期間中に水原氏への単独インタビューを敢行。疑惑を追及したところ水原氏は当初、自らがスポーツベッティングのギャンブルで背負った多額の借金を返済してもらうため大谷に肩代わりを懇願し、胴元側への送金を渋々了承してもらったと説明していた。
ところが、その一日後に大谷の代理人事務所CAA側の弁護士が、水原氏が大谷の口座に勝手にアクセスし多額の金を搾取し、送金した盗難事件であると反論。水原氏も前日の自身の説明が全て嘘であったことを「ESPN」に認めた。
一連の騒動について大谷はしばらく沈黙を保っていたが、日本時間の3月25日(日本時間3月26日)にドジャースタジアムにおいてメディアの質問を一切受け付けず自ら一方的にこれまでの経緯に関し赤裸々な「声明」を出している。
だが、それでも残念ながら疑問点や謎は数多く残されたままだ。
なぜ、水原氏は大谷陣営の誰かの耳に伝われば、すぐにバレるような「大嘘」を米巨大メディアの「ESPN」にペラペラと話したのか。何よりもなぜ、大事なMLB開幕シリーズの韓国遠征中にいとも簡単にメディアのロングインタビューに応じ、大谷が不利に状況に追い込まれかねないような流れを作ってしまったのか。
