疑惑まみれの「玉ねぎ男」

 この数字の通り議席が獲得されれば、与党・国民の力は111議席を得る計算となる。だが、これよりも11議席少なくなれば、弾劾の可能性が出てくる。韓国では選挙の結果は当日までわからないと言われるほど、予測しがたい。その意味で、弾劾は、決してありえないとまでは言い切れない*2

「玉ねぎ男」こと曹国(チョ・グク)氏(写真:Lee Jae Won/アフロ)

 チョグク革新党はまだ結成されたばかりなので、日本での知名度はまだあまりないのかもしれないが、「玉ねぎ男」の異名をとる、あの曹国(チョ・グク)氏が代表として率いている。

 曹氏はソウル大法学部教授、そして文在寅政権下での法務部長官を歴任したものの、疑惑が玉ねぎの皮をむくように次から次へと発覚して法務部長官を辞任。ソウル大学の教授職も罷免された。昨年2月の一審と今年2月の二審で、いずれも実刑判決を受けており、上告した。ちなみに、チョグク革新党の「チョグク」は、漢字で「祖国」と書く。

 今回の総選挙で曹代表は比例の立候補が決っており、しかも比例順位は上位になると言われている。1位はすでに決まっていて、反尹で筋金入りの朴恩貞(パク・ウンジョン)氏だ。