日経平均株価が4万円を超えるなど活況を呈している株式市場。中国経済の減速や日銀の低金利政策、将来的なインフレ、新NISA(少額投資非課税制度)の導入など、さまざまな要因が絡み合っての株高だろう。
国内でインフレが進むのであれば、それを見越した形で株価が上昇していくことに違和感はないが、さわかみ投信の澤上篤人氏のように、現状は過剰流動性に支えられたバブルであり、いずれ調整が不可避だという専門家も少なくない。
世界の運用マネーの大半を握っている機関投資家は、音楽が鳴っている間は踊り続ける。だが、株式市場を押し上げてきた音楽がいつ止まるかは分からず、音楽が止まれば、みな一斉に引く。新NISAの導入によって投資になじみのない人がマーケットに流入しているが、用心しておくに越したことはない。(作画:田楽庵、文:蛙)
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【田楽庵】
フリーランスイラストレーター/漫画家。
東京都生まれ。武蔵野美術大学造形学部日本画学科卒業。別名義で週刊少年ジャンプ+(集英社)にて新人賞受賞・掲載歴あり。
【蛙】
編集者/ジャーナリスト
東京都生まれ。大手メディアで記者や編集者を歴任した後、独立。