日経平均株価が4万円を超えるなど活況を呈している株式市場。中国経済の減速や日銀の低金利政策、将来的なインフレ、新NISA(少額投資非課税制度)の導入など、さまざまな要因が絡み合っての株高だろう。 国内でインフレが進むのであれば、それを見越した形で株価が上昇していくことに違和感はないが、さわかみ投信の澤上篤人氏のように、現状は過剰流動性に支えられたバブルであり、いずれ調整が不可避だという専門家も少なくない。 世界の運用マネーの大半を握っている機関投資家は、音楽が鳴っている間は踊り続ける。だが、株式市場を押し上げてきた音楽がいつ止まるかは分からず、音楽が止まれば、みな一斉に引く。新NISAの導入に