かかとには保湿とマッサージで血行促進を

 かかともクリームをつけてマッサージをしながら保湿することで血行が良くなり、症状の改善が期待できる。ハンドクリームは手だけでなく、足に使っても大丈夫。入浴後など、角質層に水分が含まれた状態でケアすることが効果的だ。

《かかとケアのやりかた》
①両手を使って足の裏と足の甲、足の指にクリームを塗り伸ばす。
②足の指の付け根から指先、爪の周りを丁寧にマッサージする。足指のしもやけ対策にもなる。
③足の側面は乾燥する場所なので、両手を使ってしっかりと塗り込む。
④かかとは角質層が厚くひび割れができやすいので、手のひらで包むようにして温めながらたっぷりとクリームを塗る。

 普段の生活習慣では、靴や靴下の選び方で足のトラブルが予防できると今井医師は話す。

「パンプスやブーツなど紐やベルトがない靴は中で足がずれやすいため、タコができたり足の裏の角質が厚くなったりする原因になります。足に合ったサイズで、サポートがしっかりしたものを選びましょう。日頃からタイツやストッキングよりも、靴下をはくこともおすすめです。また、湿ったままにすると冷えやすいので、雨の日や汗をかいた後はなるべく早く乾いた靴下にはき替えるようにしてください。

 足の冷え対策には、カイロなどで温めるよりもマッサージや軽い運動をして血流を促進する方が有効です」(今井医師)

 まだ寒さのピークは続いており、寒暖差の激しい日が多くなるとの予報もある。手先と足先のケアなど無理なくできることから、なによりご自身をケアしていただきたい。

【坂元 希美】
京都大学大学院中退後、作家アシスタントや業界専門誌・紙を経て、フリーに。京都府出身。HR/HM愛好家、がんサバイバー。