逃亡先で再び…
1999年6月、法子英と労栄枝は、安徽省の省都・合肥に流れ着いた。二人は家賃500元(約1万円)のアパートを借り、さらにペット用の鉄格子の檻(おり)を、150元(約3000円)で買った。
そしてまた、労栄枝が合肥のカラオケバーに勤め、「獲物」を物色し始めた。
最終的に、殷(イン)という姓の35歳の男に狙いを定めた。7月22日、労栄枝は殷を誘惑して自宅に引き入れ、そこへ法子英が現れて、殷を檻の中に押し込めた。そして殷から妻へ手紙を書かせ、30万元(約600万円)の身代金を用意させた。
翌朝、法子英は約束の身代金の受け取り場所に向かった。その際、法子英は労栄枝に、「もしオレが昼の12時半までに戻らなかったら、人質を殺してこの町から逃げろ」と言い含めた。
結局、殷の妻は警察に通報しており、警察は激しい銃撃戦の末に、法子英を逮捕した。法子英には「計7人を殺害した罪」などで死刑判決が下り、同年12月28日に死刑が執行された。